抱えていた課題

結婚・出産を機に退職する女性社員が多いため、平均勤続年数が約8年と短くなっています。優秀な人材を確保するためにも、就業継続を後押しする取組が必要でした。

取組とその成果

就業継続の取組
 システムコンサルティングや設計・開発などを手がけるガーマンドシステム。結婚・出産で早期退職する女性社員が多く、仕事と家庭を両立できるよう、平成21年頃から、出産・育児による短時間勤務や時差出勤等の制度を導入し、社員個々の状況に合わせた就業を可能とした。
 令和2年度からは、新型コロナ感染症が契機となり、働き方改革の一環として、テレワーク制度を通常の勤務形態の一つとして規定化した。子育てや介護中の女性社員、男性社員にとっても、家族と協力しながら、仕事と家庭を両立できる仕組みづくりができている。
職場風景
働きやすさをPRし、新人の採用へ
 IT業界は長時間労働のイメージを持たれがちで、人材確保のためには、社内の働きやすい体制づくりなどの取組を必要と考えた。そこで会社説明会の場で取組内容をPRすると、好感触を得ることができ、特に女性採用を増やすことができた。応募者の「育児や介護に対応する制度が整っているか」というニーズと、社内の取組が合致した。
 女性の早期退職が続いたことに危機感を持ち、社員が長く働き続けられるよう制度を見直していた時期に、女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画策定についての情報を入手した。会社のイメージアップにもなり、社会に対して宣言する意味合いも込め、策定することとした。社員の勤続年数など数値の把握等の作業は、会社の取組を整理するよい機会になった。

トップの思いを伺いました

代表取締役社長 宮房 憲氏
能力重視で優秀な人材を積極的に採用し、女性にも活躍してもらいたいと考えています。出産や育児などについては事前に相談してもらい、仕事と家庭の両立ができるような働き方を支援し、長く働き続けられる環境を整備します。会社としてもせっかく育成した人材は貴重な戦力と捉えています。企業の成長と社員の働きやすさの双方にメリットが生まれる職場をめざします。

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