抱えていた課題

 人材確保、ドライバーの高齢化が課題で、若い世代の入社を促進する必要がありました。

取組とその成果

事業所内保育園や保養施設の整備による従業員満足度向上
 軽自動車から10t車まで幅広いトラックを保有し、コンビニやスーパー等の食料品全般の運送を行う大富。運輸業界全体で人手不足やドライバーの高齢化が課題となっており、同社においても人材確保は大きな課題であった。男女問わず若い世代に入社してもらうためには、「充実して働ける職場環境づくり」が必須だと考え、事業所内保育所や社宅、従業員専用の保養施設の整備に取り組んだ。社員は事業所内保育園を無償で利用できるため、子育て世代の従業員に好評で、定員は毎年ほぼ満員だ。また、温泉付きの保養所は、広々としていて大変人気で、1年を通して利用率が高い。これらの取組には、安くはない初期投資や維持費が発生しているが、「投資」だと捉え、施設の運営を続けているという。こうした取組の結果、同社の社員数は毎年増え続け、離職率は業界平均を下回っており、人材確保に着実に繋がっている。
 また、事業所内保育園は社員以外の地域の住民も利用でき、年間365日開園、おむつ代は無償で対応している。社長の大富氏は、「従業員のためだけではなく、地域にとっても有益となればという思いです」と語った。
女性ドライバーを増やしていくために
職場風景
 現在女性ドライバーが13人在籍している同社。一括りに女性ドライバーといっても、希望する働き方や得意な事は千差万別。様々なタイプのロールモデルを増やし、女性が意見を言いやすい環境をつくるために、さらに女性ドライバーを増やしていきたいと考えている。
 そのために重要なことは、しっかりと希望をヒアリングすること。土日勤務が出来るのか、どのくらいの時間働きたいのか等、本人の希望する働き方をしっかりと拾い上げ、仕事の割り振りに反映している。

トップの思いを伺いました

代表取締役 大富 實氏
代表取締役 大富 實氏
 国では、「一億総活躍社会の実現」や「待機児童の解消」に向けた取組がなされていますが、地方の企業として出来ることをやっていこうという思いで、事業所内保育園の整備等に取り組んでいます。地域に貢献しながら、男女関係なく従業員を大切にし、顧客へ心のこもったサービスを提供しつづけていきます。

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