派遣した専門家

中小企業診断士 大岩 貴文
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抱えていた課題、派遣の経緯

 ここ数年、新規採用が進まず、社員の年齢層が高くなっているという課題があり、将来的なリーダー層の確保や業務の引き継ぎなどの不安もありました。人員不足が解消されれば、さらなる業績向上が見込めると考え、人材確保についてのアドバイスを受けるため、専門家派遣を申し込みました。

派遣した専門家による支援内容とその成果

効果的な求人・採用方法について
 当社の場合、施工管理の補助を担うサポーターがいれば、既存の施工管理スタッフの業務負担が軽減されることが分かったため、人手不足を解消するための一手として、まずは採用ターゲットを広げることが有効だとお伝えしました。
職場の風景
 そこで、これまで採用していなかった女性をターゲットに施工管理補助スタッフの募集を行うことにしました。昨今、求人募集のツールは多様化しており、ハローワークだけでなく、インターネットやSNSも主流になっています。また、求職者は応募前に企業の情報を収集する傾向が強いため、求人票以外の情報発信も重要であることを伝えました。
 そうした流れで、一緒に求人ページを作成したところ、掲載後すぐに20〜30代を中心に10件を超える応募がありました。このほか、応募者の選考においても、できるだけ複数名で面接を行い、現場責任者も同席したうえで採用の判断をすることを助言しました。
 その結果、女性の施工管理補助スタッフ(31歳・女性)を1名採用することができました。また、採用した女性スタッフを含む女性従業員が働きやすい職場環境作りに向け、率直な意見を吸い上げるための定期的な面談を実施することや、家庭の事情(育児・介護など)に配慮した勤務時間の調整を行うといった取組も進めています。
派遣を受けての成果

支援を受けた会社の声

代表者の画像
 今回の支援を通じて、特に印象に残っているのは、「採用がうまくいかない場合は、ターゲットを柔軟に変更することが重要」という点です。これまでの固定概念にとらわれず、施工管理補助として女性の採用に踏み切ったことで、若手社員の採用にもつながりました。今後もこれまでの枠にとらわれることなく、より柔軟な発想で採用活動を続けていきたいと考えています。(担当者:越智氏
令和7年3月掲載

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