派遣した専門家

中小企業診断士 野島 英樹
中小企業診断士野島英樹の写真

抱えていた課題、派遣の経緯

 今後の事業を拡大するにあたり、現在の定着率を更に向上させ、かつ、女性活躍の場を増やしたいと考えていました。管理職と新入社員の間で良好なコミュニケーションを図るため、管理職が講師となって行う人材育成の取組として、新人研修のコンテンツ作成に係る支援をお願いしたいと考え、専門家派遣を申し込みました。

派遣した専門家による支援内容とその成果

定着率向上のための研修プログラム策定について
 定着率の向上と、定着した人材のスキルアップを図りたいとの思いがありましたが、これまでは新入社員研修という仕組みがなかったため、管理職が新規採用者に対して実施する新人研修のコンテンツ作成支援を行いました。現状の確認等を踏まえ、新たに実施する研修として、保育士として基本的なビジネスマナーを身に付け、職場内外での信頼関係を構築するためのビジネスマナー研修のほか、チームとしての連携力を強化し、個人の思いや意見を活かした職場環境を構築するチームワーク研修を実施することとし、研修内容について助言を行いました。
職場の風景
 ビジネスマナー研修では、新人の即戦力化と自信向上、職場内コミュニケーションの改善及び職場文化の統一に繋がる研修を実施するためのアドバイスを行いました。研修内容としては、新人が安心して日常業務に取り組むために挨拶や報告・連絡・相談(ホウレンソウ)の基本を学ぶことのほか、保護者対応や同僚とのコミュニケーションの基盤を整えることなどを提案し、それらを含むカリキュラムを作成しました。
職場の風景
 チームワーク研修では、意見を言いやすい環境の構築や、上下関係の柔軟化に繋がる研修を実施するためのアドバイスを行いました。研修中はグループワークやロールプレイを通じて、新人が自分の意見を発信する練習を行ったり、先輩社員や上司が新人の意見を受け入れる姿勢を学ぶ機会を提供するなど、職場での心理的安全性を高めることに役立つカリキュラムを加えました。また、上下のコミュニケーションをより円滑にするため、管理職が講師として研修を担当することとしました。
 結果として、上層部の発言力に頼りがちな職場から、チームとして課題解決を促進できる組織に変わるための基礎作りを行うことができました。
派遣を受けての成果

支援を受けた会社の声

代表福田氏の画像
 今回の支援を通じて、課題が明確になり、具体的な改善策が見えてきました。新人が安心して働き、既存社員との連携が進むことで、職場全体の雰囲気や働きやすさが向上する兆しを感じています。また、この研修が、保育士全員が持つ子どもや保護者への想いを統合し、チームとして質の高い保育を提供する原動力になると期待しています。
(担当者:福田
令和7年3月掲載

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