抱えていた課題

トップが親会社の職務を兼務しており、社内不在が常態化。従業員への指示やコミュニケーションが確保ができる仕組みづくりと子育て中の従業員が継続して働ける環境づくりを模索していました。

取組とその成果

創業と同時に在宅勤務制度を導入
 建設会社から分社化して2 0 1 2 年にスタートした『イエノコト株式会社』。「家づくり=暮らしづくり」をモットーに、住宅リフォームを手がける会社だ。社長の淀川さんが親会社での勤務のため、会社に不在でも機能する組織づくりが、大きな課題だった。そこでIT技術の有用性を活かし、創業と同時に在宅勤務制度を導入。フェイスブックやグループウェア、テレビ会議などのインターネットサービスを活用することで、指示やコミュニケーションの手段が確保でき、仕事を進めることができる体制が整った。
 また、在宅勤務は自分で進捗管理、判断する場面が増えるため、従業員一人ひとりに自立する意識が育成され、それが同社の事業の推進力にもなっている。
横の連携でチーム力もアップ!
イエノコト株式会社
 創業時、従業員は全員女性で多くが子育て中であり、在宅勤務は従業員のニーズにも合致した。創業時の従業員は現在も全員働いている。
 インターネットを活用して、スケジュールを共有するため「今日、誰がどこで何をしているか」を全員が把握できるほか、業務の進捗管理や意思疎通を図っている。 
 そこに「管理する」という縦の発想は持ち込まず、社長も ”さん “づけ。テレワークに不可欠なチームワークを生むのは横の連携だからだ。
 対面の機会は毎週水曜日の朝礼、月1回の全体ミーティングのほか、誕生会と称しての食事会でコミュニケーションを深める。こうして、チームワークを潤滑油にアットホームな社風が醸成されている。

トップの思いを伺いました

代表取締役社長 淀川 洋子氏
生活者の視点でのリフォーム事業を行う弊社には、女性の力が不可欠。何でも同時にこなすのが得意な女性の特性はチームワークには最適です。一方で、バランスを欠くとパフォーマンスを落としがちです。ワークライフバランスが取りやすくモチベーション向上に適したテレワークは、女性を輝かせ、就業継続につながる、実効性のある制度だと思います。

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