抱えていた課題

 子育て世代の若手従業員が子育てと両立しながら働ける制度の整備や 、働きやすい環境づくりのためのコミュニケーションの強化が課題でした。

取組とその成果

短時間勤務制度の導入
 モア・ハウスは大木町にて、ぶなしめじとアスパラガスを生産、きのこの加工品の製造・販売を行っている。大木町のきのこの美味しさを伝えたいという思いから、主婦目線で作られた加工品は無添加で人気も高い。
 経営を続けていく中で、組織の若返りのために若手の従業員を採用。以前は、8 時 30 分を始業時間としていたが、子どもの送迎のため、早朝の出勤が難しいという意見があり、短時間勤務制度を導入した。その結果、仕事を辞めることなく子育てと両立しながら働ける職場環境を実現している。また、子育てだけでなく、仕事と介護を両立する従業員についても、本人の希望により始業・終業時間の繰り上げ・繰り下げを行い、更なる家庭と仕事の両立を推進している。
働きやすい環境づくりのために
 従業員の悩みを聞いたり、アドバイスをするために個人面談を実施している。相談以外にもちょっとしたコミュニケーションを図る目的で従業員に声をかけ実施する場合もある。従業員と接する際、大事にしているのは「ありがとう」の感謝の気持ちを何度も伝えること。小さな気遣いでお互いが気持ちよく仕事できるので、上司の方から意識して伝えるようにしている。また、従業員から朝礼を導入することについて要望があったため、導入したところ、従業員から自主的な発言も増え、よりチームの連帯感が高まった。

トップの思いを伺いました

 全く初対面だった、大木町在住の、農家のお母さんだった4人が、1997年農事組合法人を設立。手探りで始めた法人は、役割分担を行い、先発法人等の指導を受け、経営者としての自覚を生むまで2年ほど要した。
  女性は何足もの草鞋を履く。家では嫁、母、妻である。しかし会社では経営者に徹することとした。女性でも農家のお母さんもやればできるモデルとなれたと思う。

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