抱えていた課題

女性の応募が少ないため、全体的に女性社員の割合が低く、採用が課題です。特に技術職の女性社員の採用について、具体的な対策を検討する必要がありました。

取組とその成果

女性社員の採用強化へ
 ニチボーは、地盤改良、法面保護工事などの土木事業を行っている。性別にかかわらず新人を採用しているが、特に近年はその数が減少している。また、女性社員が少なく、技術職でも女性の人材を確保していきたいと考え、採用の強化に取り組んでいる。
 具体的には、女性の応募を増やすため、学生向けパンフレットや求人票の内容について、高校や大学などの意見を取り入れている。県の子育て応援宣言企業として「子どもが3歳までの育休取得」を宣言し、女性が働きやすい環境整備のため、残業の削減と有給休暇の取得促進にも取り組む。これを軌道に乗せ、内容をパンフレットでアピールするなどの取組により、若い人の応募増につなげたい、としている。
一般事業主行動計画の策定
職場風景
 会社の思いは、女性活躍推進法上の一般事業主行動計画の策定という形に表れ、同業他社の内容なども参考に、社内で協議して取り組んだ。公共工事に携わる事業者であるため、入札における加点などのメリットがあり、評価や信用につながることもあって、積極的に策定した。子育て応援宣言の内容も盛り込み、貴重な人材の確保を課題とした内容となっている。
 人数が少ない中小企業では、社員ひとりひとりの役割が重要である。人材が確保できれば、性別に関係なく、将来は管理職まで育成したいと考えている。特に技術職は即戦力であり、採用後は、現場でのサポートやハード面(トイレ、更衣室など)の課題を乗り越えながら、女性社員の定着を図っていきたいとしている。

トップの思いを伺いました

働きやすい環境づくりのため、社内報への掲載、管理職員研修の実施により、育児休業制度の周知、取得の促進に努めるとともに、子どもが3歳に達するまでの育児休業取得を認めています。「お互いに関わりが持てて真に良かった」が実感でき、かつ地域社会へ貢献していること等、それらが誇れる技術と経営に優れた真に強くてよい会社の実現を目指します。

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