抱えていた課題

業種柄”男性が多い職場 “という印象を抱きがちですが、新卒採用時に、性別にかかわらず活躍できる我が社の体制をPRし、優秀な人材が集まるようにしたいと考えていました。

取組とその成果

社屋外観
現場従業員が本音を語る説明会
 輸入塗料を販売する『アステックペイントジャパン』。同社の採用説明会の場では、人事以外の従業員が男女問わず参加して本音を語る。育休・時短勤務等を利用する女性従業員や昇格して新たな業務に取り組む従業員もおり、「女性が働きやすい会社」として自らの体験を率直に紹介することで、説得力のある採用につながっている。
 さらに、質問時間を長くとり、会社の制度を理解してもらうとともに、新卒採用ホームページに女性だけの「女子焼き肉」というコンテンツを設け、平等な昇進制度や、ライフイベントに際して働き方の選択が可能であることなどを現場の従業員の声を織り交ぜて説明している。その結果、”男性社会 “と思われがちな業界にあって、採用者の半数を女性が占める年もあるなど人材の確保に成功している。
最年少部長に30代女性が就任
 同社は近年、事業拡大に伴い従業員数を大幅に増員した。約10年の間に、10数名だった従業員はグループ3社で130名を突破。「女性が長く働くための制度」や「男女平等な昇進制度」についても短期間で迅速に整備した。
 制度の活用もスムーズに行われており、産休・育休から復帰した3名のうち2名は現在2人目の出産で産休に入っている。復帰後の時短勤務は5つのパターンを用意。3カ月ごとに更新が可能だ。
 また、昇進試験を受ける時期は従業員自らの意思を尊重しており、性別は関係なく早く試験に合格した従業員から昇進していく。昨年は、34歳の女性が最年少で部長に就任した。

トップの思いを伺いました

代表取締役 菅原 徹氏
我が社では、上司を役職名で呼ばないフラットな関係をつくっています。ハラスメントもなく、性別や職種で差別されるようなことはありません。“男性優位の業界” というイメージを払拭し優秀な女性が応募をためらうことのないよう、採用時には、社内の様子を理解してもらうために女性従業員の声も紹介するなどして、充分な説明を行っています。

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