抱えていた課題

 子育て等で家庭を優先し役付昇進を辞退する女性もおり、全体の男女比にかかわらず女性の管理職が少ない状況です。働きやすい環境をつくり、女性も管理職へ登用していくことが必要です。

取組とその成果

働きやすい環境づくりと一般事業主行動計画
 筑水会では、病院を中心に、昭和30年の開設以来一貫して地域精神医療を推進している。働きやすい環境づくりに努め、年間の残業時間は一人あたり3.2時間程度、年間有休消化率は全体で約72%である。
 職員本人の希望に沿った産休・育児休業等の取得に加え、産休・育休前後や子育て期間の勤務部署は、本人と話し合い決定している。(子育てがある程度落ち着いたところで、役付となった女性職員もいる。)子どもの体調不良などの際の時間休取得、急な欠勤の有給休暇への振替などの対応を行っている。さらに、事務職は、様々な部署での経験により対応力が身につき、育休や急な休みがあっても常にカバーできている。
 女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画も策定し、働きやすい環境づくりの後押しとなっている。
 
女性管理職の登用へ向けて
 職員の7割が女性だが、管理職である役員・医師(常勤)・部長職については、現在女性は2人のみである。部長職ポストを今年度1名増としたものの、複数の女性が一度に就任するのは難しく、また医師の人材確保も難しい状況がある。
 このため、役付(管理職のほか、病院事務長などの管理相当職や、各職場の主任)について、訪問看護ステーションなどで女性が昇進しやすいポストを増やした。また、職能資格制度を採用し、資格の等級上、役付に相当する職員を、本人の意思、上司の推薦・選考により役付へ昇進させている。これにより、仕事と家庭を両立しやすい環境もあって、女性の役付者は徐々に増え、現在44名中17名が女性である。この中から、将来的にはさらに上の、管理職へ登用していくことも、視野に入れている。
 

トップの思いを伺いました

医療法人社団筑水会理事長の写真です。
 質の高い医療や介護を提供しつつ、地域に貢献すべく職員一丸となって努力しています。これからも創業の基本理念“地域のために”を忘れず、地元の皆様方に、より親しまれますよう、邁進していく所存です。そのためにも、男女に関わらず優秀な人材の登用に努め、働きがいのある、女性が活躍できる職場づくりを今後も目指していきます。
 

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