社内風景

抱えていた課題

業務が個人に集中していたため「責任のある立場の社員が急にいなくなったら・・・」という危機感を持ちました。掛け替えのない人に頼らず、欠けても支障のない組織を作りたいと考えました。

【取組とその成果】

ダイバーシティ経営と働き方改革
 電気、通信、計装工事を主な業務とする北筑電業。男性社員が8割を占めるが、男性だけでなく女性、高齢者、障がい者など多様な人材の個性を尊重し企業として成長するダイバーシティ経営(多様性の受容)を目指している。
 きっかけは、15年前のセミナーで、責任のある立場の社員が突然介護休職に入るケースを現実に考え、危機感を持ったことだった。それまでは一人一人が多くの業務を抱え残業も多かったが、新たに多様な人材を雇って社員を増やし、業務を分割してそれぞれの能力・希望に沿って役割分担する分業制を始めた。このダイバーシティの考え方により、社員が時間を効率的に活用できるようになり、残業が減る一方で、「残業しない残業手当」を支給した。また、それぞれの社員の長所を活かし、苦手な部分はカバーしあうことで、社員の人材育成にもつながっている。
子育て支援を中心に、充実した手当制度
 平成27年から、「要るときに欲しい、かかるときにもらいたい」という考え方のもと、子育て支援の手当を充実させている。幼稚園から高校生まで、子どもの年齢に応じて増額する家族手当を支給するほか、子どもが社員になれば返済不要の奨学金制度も設けている。
 また、働き方改革で社員に時間の余裕を生み出し、地域貢献への支援を行っている。消防団、町内会役員など地域活動に参加した場合に、ボランティア手当を支給している。
 このほか、フルタイム勤務や時短勤務、週3日勤務など、本人の希望に応じた働き方ができる。
 週休完全2日制のほか、誕生月とその前後含む3か月の中で連続休暇がとれる制度も設けている。
 今後もダイバーシティ経営と子育てなどの支援による、ワーク・ライフ・バランスを実現し、働きやすい職場づくりを目指している。

トップの思いを伺いました

社長
 社訓は「真面目」で、意味は①真剣な態度②まごころのあること。
 鈍感だけど「生真面目」、ナイフのような切れ味と包み込むような温かさ、思い遣りと底なしの親切のある人が理想の社員です。
 モットーは”少し頑張って永~く働いて欲しい”、だから「終身雇用」。
 ”永くいる人を大事にしたい”、だから「年功序列」。
 ”一人の百歩より百人の一歩”、だから「護送船団」方式を採用しています。

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