抱えていた課題

 結婚・出産を機に退職する社員が続き、専門性を持った人材に長く働いてもらうための環境整備が課題でした。
 

取組とその成果

長く働いてもらうための制度づくり
 都市の景観計画、地域づくり計画、歴史遺産の保存管理、公園緑地空間の設計・管理運営、まちづくりアドバイスなど、公園緑地や建物の設計だけではなく、環境デザインに関する幅広い業務を手掛けているエスティ環境設計研究所。7年程前、結婚・出産を機に退職する社員が相次いだことが、就業継続のできる環境を整えていくきっかけとなった。社長の澁江氏は「辞めていく社員が、結婚・出産を理由として、当たり前のように退社していき、残念だったことを覚えています」と当時を振り返った。
 その後、育児短時間勤務や短時間正社員といった制度を整備したタイミングで、一度退職した社員が復職することとなり、ロールモデルが誕生したことも相まって、社内に制度が浸透していったという。
 こうした取組が評価され、同社は2017年に女性活躍推進の取組が優良な企業に与えられる「えるぼし(2段階)」の認定をうけた。公的な認証があることで、外部からは制度がきちんと整った会社だという印象で見られることが増え、就職活動を行う学生に対してもアピールポイントになっているとのことだ。
就業を継続する重要性
株式会社 エスティ環境設計研究所
 同社には、短時間勤務で働く女性管理職がいる。会議時間を女性管理職に合わせる、近場の出張となるよう業務分担を考慮する等して、時間に制約がある社員でも管理職として活躍できる職場環境を実現している。また、自宅でも作業ができるテレワークの体制を整え、更なる家庭と仕事の両立を推進している。
 育児休業中の社員に対しては、メーリングリストによる情報配信を行うことで情報の感度が落ちないようにフォローするとともに、不定期でランチミーティングを行うなどして、スムーズに職場復帰できるよう切れ目のない支援を行っている。
 こうした取組の背景には、「環境設計の業務は社会のニーズと密接に関わっており、社会と接点を持ち続けることが重要だ」という社長の澁江氏の考えが反映されている。

トップの思いを伺いました

代表取締役 社長 澁江 章子氏
代表取締役 社長 澁江 章子氏
 環境設計の業務は、時代の動きと連動しています。時代が変われば、人々が求めるものは変わり、空間の役割も変化します。そのため、少しの時間であったとしても仕事を継続し、時代の流れを感じながら技術を磨き続けることが重要だと考えています。人生100年時代と言われている現代。子育て等も長い人生の一部として捉え、自身のキャリアを考えて欲しい!女性社員だけではなく、男性社員にも意識変革を促し、社員が幸せな人生を歩めるように、会社としてもバックアップをしていきたいと考えています。

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