抱えていた課題

 組織内で仕事の共有化が出来ておらず、子どもの病気などによる社員の突発的な休暇に対応できないような状況でした。また、離職者も多いことも課題でした。

取組とその成果

女性の活躍で人手不足を解消
 フリーマガジンの発行、各種デザイン制作、イベントの企画立案などを手掛けている株式会社NOTE。飯塚市の「イクボス養成マニュアル」や「イクボスマガジン」等、行政からの業務も受託している。デザイン作業等個人で業務を進めることが多く、特定の社員への仕事の偏りや時間外労働が課題であった。また、休暇も取りづらく、離職者も多かった。
 そのような状況のなか、離職率を抑えるため、社員のライフステージに応じた就業環境整備に取り組んだ。具体的には、時短で働く社員は、勤務時間を個人で自由に設定できるようにしている。例えば、「子どもが小学生になり、家にいる時間が増えたので、勤務時間を短くしたい」「引っ越しして通勤距離が近くなったので勤務時間を増やしたい」などの事例にも、即日で対応できるようになっている。このような体制をとることで、育児等を理由とした離職も減っているという。
 また、福岡県の専門家派遣事業による専門家のアドバイスも受けながら、業務の属人化への解消にも着手している。現在実施していることとして、クラウドサービスを使用した、個々人の作業ファイルの共有ドライブへの保存だ。各人が業務進捗の共有を行うことで、チームで仕事をする体制へと変化させた。スマートフォンでも作業ができるようになり、利便性が向上した。テレワークも可能となり、子どもが病気の際には自宅で仕事をする社員もいる。
トップの意識決定の早さ
集合写真
 同社は良いと思ったことは「すぐやる」という組織風土が根付いている。実行に移された事例として、早朝の時間外労働を行っている社員が複数いる状況を打開するために、始業の10分前にしか会社を開錠しないようにした。
 社長が子どもを持ち、仕事に対する姿勢が変わったことで、同社では働き方改革がより強く推進されている。社長自らが子育てに積極的であり、社員にも仕事と家庭の両立を実践して欲しいという考えから、就労環境の整備や風通しのよい職場風土の醸成を積極的に図っている。

トップの思いを伺いました

代表取締役 桑野 健太郎氏 
  筑豊の街に変化を起こし、笑顔のある豊かな地域にしたい。 
  お世話になった地元に感謝し、地域に貢献したい。 
  筑豊の豊かな未来を創っていきたい。
 それが、私たち「株式会社NOTE」の想いです。 
 これまでも、これからも既成概念や枠にとらわれることのない柔軟な企業体制で、色々な働き方を導入し、スタッフそれぞれの環境の変化とともに柔軟な対応をし、ずっと働き続けられる会社、安心していられる場所としてスタッフ全員が心から誇りに思える会社として、変化をし続けていきます。

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