抱えていた課題

新社長の就任に伴い経営方針や企業理念を変更しましたが、新しい企業理念に沿った経営を実現するための人材が不足していました。

取組とその成果

人育てで女性が能力を大きく発揮
 『南福岡自動車学校』は男性が多い職場というイメージとは違い、指導員の約半数は女性だ。
 運転技術の習得という自動車教習所の役割だけではなく、生徒に学習の楽しさ、人との出会いの楽しさ、感謝の大切さを教え、「感性溢れるひとを創る」という理念を掲げる。
 生徒は若者が多く、その心の扉を開き信頼関係を築く技量が指導員に求められる。生徒を見守り育成する過程は、子育てに近く、人が好きであることを基準に選考した結果、自然と女性の採用が多くなった。
 人生相談が寄せられるほど親身に、生徒に寄り添う丁寧な担任制の指導が好評で、6年連続で普通車の入校者数県内一位という成果につながっている。
子育てしやすい環境が人材を育む
実技指導の様子
 同校では従業員の6割が女性で、子育て中の女性も多い。さらに指導員のママチームも存在し、子どもの病気などの急な事態が起きても互いに仕事をフォローし合っている。
 繁閑の差が激しい職場であるため、繁忙期には仕事中心にならざるを得ないが、原則として、時間単位のシフト勤務が可能なため、子育て中は昼間のみなど、ライフスタイルに合った柔軟な働き方ができ、働き続けやすい。
 他の従業員には、夜間業務の担当という負担がかかるが、子育て中の女性は社内の母親的存在として若手従業員の精神面のサポート役となっていることもあり、お互いができることをできる形で支え合う体制と風土が育っている。

トップの思いを伺いました

代表取締役社長 江上 喜朗氏
性別に捉われることなく、人が好きで人と向き合えるか、生徒のために愛情を持っておせっかいが焼けるか、を基準に従業員を採用しています。弊社の事業は自動車教習所にとどまらず、教育業であると考えています。今後はコミュニケーション力講座や就活支援事業など、これまで培ってきた人の育成や教えるノウハウを軸にした新たな事業展開も視野に入れています。

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