D&I推進フォーラム2023「待ったなしのD&I経営~チーム力を上げる対話型経営のススメ~」を開催しました

 福岡県では、変化が激しく不確実な時代を企業が生き抜くための戦略として、「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)※」を推進しています。
 その取組の一環として、令和6年1月22日にJRE天神クリスタルビルで、企業経営者や管理職等を対象とした「D&I推進フォーラム2023」を開催しました。
 フォーラムでは、D&I経営を実践する上でのコミュニケーションの重要性について、法政大学経営大学院イノベーション・マネジメント研究科教授 高田 朝子 氏による講演や、それぞれの立場でD&I経営に挑戦する県内の企業経営者の方々によるパネルディスカッションを行いました。

※D&Iとは、直訳すると「多様性」と「包摂」を意味し、多様な人材がそれぞれの能力を活かして活躍できる環境をつくり、活力や価値創造につなげていく考え方です。

 講演者からは、
・人口減少や女性の労働人口が多い福岡県の現状を踏まえると、これからの企業は、女性マネージャー育成等の多様な人々が活躍できる組織づくりが必要。
・D&I経営の実践のためには、経営層が危機感を持ち、腹を括ることと、評価制度等の仕組みを整備することが重要。
・組織を変えるためには、相手のことを決めつけずに、まずは話すことが必要。そのためには、相手のわかる順番で話す、タグをつけながら話すなど、言語化能力を磨くことが重要。
 など、D&I経営についてお話を伺うことができました。

 また、パネルディスカッションの登壇者からは、
・D&I経営を実践する際に、これを実践すれば絶対うまくいくと決めつけないこと。従業員と会話を重ねる中で自社の課題を明確化し、それを解決していくために、自社に合った取組を選択していくことが必要。
・管理職との面談を散歩しながら行う「散歩ミーティング」や、社員との面談時に良いところを具体的に伝える「プラス思考面談」など、普段から社員とのコミュニケーションを取ることが重要。
 など、自社の取組を交えたお話を伺うことができました。

 なお、パネルディスカッションの中で、県内の女性経営者等で構成する「福岡県女性活躍実践会議」が作成した提言「進化する企業へ」を同会議の構成員である籠田氏から紹介しました。
 籠田氏は実践会議のこれまでの活動内容紹介と、提言を取りまとめた経緯について説明を行い、参加者に「経営トップが意識を変える」ことの重要性を呼びかけました。

 1 日 時 令和6年1月22日(月) 14:00~16:30
 2 場 所 JRE天神クリスタルビル3階Aホール(福岡市中央区天神4-6-7)
 3 対 象 企業経営者、管理職等
 4 次 第 
 (1)開会挨拶(14:00~14:05)
    福岡県副知事 大曲 昭恵
 (2)基調講演(14:05~15:05)
    「待ったなしのD&I経営~チーム力を上げる対話型経営のススメ~」
    高田 朝子 氏(法政大学経営大学院イノベーション・マネジメント研究科教授)
 (3)パネルディスカッション(15:15~16:30)
    「私たちのD&I経営~変化の時代を生き抜くために~」
    登壇者 高田 朝子 氏
        今村 陽一 氏(スリーアール(株) 代表取締役社長)
        籠田 淳子 氏((有)ゼムケンサービス 代表取締役)
        中田 佳孝 氏((株)ハピクロ 代表取締役)
        降籏 美香 氏((有)Miyamaコーポレーション 代表取締役)
    ファシリテーター 山下 拓見 氏(フリーアナウンサー)
基調講演のようす
基調講演 講師 高田朝子氏
パネルディスカッションのようす
パネルディスカッション 登壇者

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