抱えていた課題

 特に「女性活躍D&I経営に取り組もう!」と意識して始めたわけではありません。弊社は1968年の創業当初から女性が多く活躍しており、それは現在も変わることなく、全従業員の半数以上が女性です。
 すべての従業員が過ごしやすく、活躍しやすい職場環境を整えることが、結果として女性活躍推進の取組に自然とつながりました。
 

取組とその成果

企業主導型保育園の運営
 病児保育付き企業主導型保育園の導入のきっかけは、「子どもが病気の時、保育園が預かってくれない。」と従業員から声が上がっていたことでした。子どもが体調を崩すと看病のために仕事を休まざるを得ず、収入が途絶えてしまう課題がありました。そこで、皆が利用できるインフラがあれば、この問題を解決できると思い、病児保育にも対応できる保育園を整備しました。
 病児保育付き企業主導型保育園の運営により、お子さんの体調不良時でも業務への従事が可能となり、欠勤を最小限に抑えられるため、会社・従業員双方の負担を軽減することができました。働きやすい環境を整えることで、その結果、従業員の士気が向上し、ストレスの軽減にもつながりました。
 なお、従業員の中には、「保育園があるから就職を決めた」という方もいます。
産休、育休がとりやすい職場環境を整備
 企業として昔から女性が重要なメンバーだと思っているからこそ、それが自然と広がって組織の文化や雰囲気に定着しています。
 「産休、育休が疎まれる職場の雰囲気を感じたことがない」という社員の声もありました。
 社長から社内メールで「子どもの行事は積極的に参加してください。」とメッセージを送ることで、男女ともに育児休暇のとりやすい環境が浸透しています。経営者が自分の思いを『言葉にして伝える』ことが組織の文化や風土に大きく関わると感じています。
 

トップの思いを伺いました

 久留米市では、4人に1人が給食費を免除されているという話を耳にし、衝撃を受けました。ひとり親世帯の子どもが体調を崩すと看病のために仕事を休まざるを得ず、収入が途絶えてしまう課題があります。その要因の一つとして、病児保育のインフラが整備されていないことに気付き、病児保育付きの企業主導型保育園を設立することを決意しました。運営には大きな赤字のリスクが伴いましたが、それを乗り越え、この取組を実現できたことは、私の社長人生においても非常に意義深いものとなりました。

作成:令和7年3月現在

取組を取材した動画も公開しています!

 若者(大学生)が、女性活躍・D&Iに取り組む県内企業を訪問し、その取組方針や成果等について直接取材した動画を公開しています。
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 上記のほか、経営者に向けた「若者からのメッセージ動画」など、若者によるプロジェクトの成果物を公開しています。
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