抱えていた課題
弊社は創業63周年を迎えたものづくり企業です。取組当時、女性社員が結婚や出産で退職するケースが続き、ライフステージが変わっても働き続けられる環境づくりを真剣に考えるようになりました。
女性の離職問題に限らず、多様化する価値観に会社が追いついていない状況を変えるために、2020年にダイバーシティ推進プロジェクトを発足。タカギが創業時から目的とする「皆が楽しく働ける職場を提供する」を、今の時代に合った形で実現する取組が始まりました。また同年11月に女性の新社長が就任したことで、女性活躍をはじめとする取組が一気に加速していきました。
女性の離職問題に限らず、多様化する価値観に会社が追いついていない状況を変えるために、2020年にダイバーシティ推進プロジェクトを発足。タカギが創業時から目的とする「皆が楽しく働ける職場を提供する」を、今の時代に合った形で実現する取組が始まりました。また同年11月に女性の新社長が就任したことで、女性活躍をはじめとする取組が一気に加速していきました。
取組とその成果
育児休暇を20日間有給化する「育トレ制度」の運用開始
もともと女性100%の育休取得率に対し、男性はわずか3%(2020年度)。男性の育休取得を推進するに当たり、社員にヒアリングをしたところ、経済面と評価への心配から育休取得を躊躇する声が聞かれました。
そこで、経済面(収入減少)に対しては、新たに有給を20日付与する制度を創設。制度の名称を決める際は、「育休は休みではなく、夫婦一緒にする育児トレーニングとして使用してほしい」というプロジェクトメンバーの意見をきっかけに、「育トレ」という名前を付けました。
また、評価に関する不安を解消するため、育休対象者やその上長には面談を行って育休の必要性を説明。プロジェクトメンバーを中心に「育トレbook」を作成し、育休の必要性と、評価が下がることはないことを明示し、広く理解を促しました。
成果としては、育トレ導入後、翌年には75%まで取得率が向上、その後3年間で95%(2023年度)にまで改善されました。現在では、お子さんが生まれる予定の男性社員同士で「育トレ取得するでしょ?」といった会話が普通に聞こえるようになり、育トレ制度を通じて、夫婦ともに育児を行う事に対する意識の浸透を実感しています。
そこで、経済面(収入減少)に対しては、新たに有給を20日付与する制度を創設。制度の名称を決める際は、「育休は休みではなく、夫婦一緒にする育児トレーニングとして使用してほしい」というプロジェクトメンバーの意見をきっかけに、「育トレ」という名前を付けました。
また、評価に関する不安を解消するため、育休対象者やその上長には面談を行って育休の必要性を説明。プロジェクトメンバーを中心に「育トレbook」を作成し、育休の必要性と、評価が下がることはないことを明示し、広く理解を促しました。
成果としては、育トレ導入後、翌年には75%まで取得率が向上、その後3年間で95%(2023年度)にまで改善されました。現在では、お子さんが生まれる予定の男性社員同士で「育トレ取得するでしょ?」といった会話が普通に聞こえるようになり、育トレ制度を通じて、夫婦ともに育児を行う事に対する意識の浸透を実感しています。
研修を様々な階層で行い、意識から変えていく働きかけを実施
2020年からD&I推進活動を始めたものの「そもそもD&Iって何?」「必要性があるの?」といった状況からのスタートでした。旧来の風土が基で社員自体の価値観も構成されており、理解も認識も根底から変えていく必要がありました。
そこで様々な階層でD&Iを理解するための研修を実施。経営層、執行責任者、部門長へのD&I推進研修を実施したり、女性社員向けの研修に上司を巻き込んだり、プロジェクトで座談会を開くなど、広く理解を促していきました。最近では生理痛体験の研修なども実施し、座学だけでは得られないリアルな理解を得ることができ、好評でした。
育トレ制度も含め様々な取組が、従業員からの「ボトムアップ」によって生まれました。プロジェクトメンバーも公募によって選ばれ、従業員自身の「会社を良くしたい」という思いから成り立っています。プロジェクトメンバーが社員の声を集めて経営陣に提案し、制度化につながる体験をしたことで、受動的ではなく、能動的に会社の未来を創っていくという意識の醸成に繋がったと考えています。
そこで様々な階層でD&Iを理解するための研修を実施。経営層、執行責任者、部門長へのD&I推進研修を実施したり、女性社員向けの研修に上司を巻き込んだり、プロジェクトで座談会を開くなど、広く理解を促していきました。最近では生理痛体験の研修なども実施し、座学だけでは得られないリアルな理解を得ることができ、好評でした。
育トレ制度も含め様々な取組が、従業員からの「ボトムアップ」によって生まれました。プロジェクトメンバーも公募によって選ばれ、従業員自身の「会社を良くしたい」という思いから成り立っています。プロジェクトメンバーが社員の声を集めて経営陣に提案し、制度化につながる体験をしたことで、受動的ではなく、能動的に会社の未来を創っていくという意識の醸成に繋がったと考えています。
トップの思いを伺いました
D&Iの意義は会社がさらなる成長をするにあたって、社員一人一人が持っている力をこれまで以上に引き出すことができるという点にあると思っています。
自身でも気が付いていない、またこれまでの会社において必要性を感じていなかったかもしれない、そういった力をあらゆる箇所で存分に発揮できるようにしていきたい。
その上で、いろいろな個性を持った人がたくさん入っていただける会社にしたいと思っています。その過程においては、様々な価値観も認めていき多様性を受け止めることが重要です。
他者が不足しているところは自身の足りている点で補い、失敗を恐れずトライができる会社でありたいです。
D&I推進活動はまだ道半ばであり、見える化ももっと必要です。
従業員全員がD&Iを学び、本質を理解し成長してもらいたいと考えています。
作成:令和7年3月現在
自身でも気が付いていない、またこれまでの会社において必要性を感じていなかったかもしれない、そういった力をあらゆる箇所で存分に発揮できるようにしていきたい。
その上で、いろいろな個性を持った人がたくさん入っていただける会社にしたいと思っています。その過程においては、様々な価値観も認めていき多様性を受け止めることが重要です。
他者が不足しているところは自身の足りている点で補い、失敗を恐れずトライができる会社でありたいです。
D&I推進活動はまだ道半ばであり、見える化ももっと必要です。
従業員全員がD&Iを学び、本質を理解し成長してもらいたいと考えています。
作成:令和7年3月現在
取組を取材した動画も公開しています!
若者(大学生)が、女性活躍・D&Iに取り組む県内企業を訪問し、その取組方針や成果等について直接取材した動画を公開しています。
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上記のほか、経営者に向けた「若者からのメッセージ動画」など、若者によるプロジェクトの成果物を公開しています。
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