派遣した専門家
特定社会保険労務士 守田 優美
抱えていた課題、派遣の経緯
フリーマガジンの発行などを手掛ける株式会社NOTE。長時間労働が多い業種であり、これまでにも退社時間の管理をするなど長時間労働是正への取組を行ってきたが、個々の感性が問われる業務の場合、複数人での連携が難しく、特定の社員に仕事量が偏る傾向にあった。こうした課題を解決し、社員の就業継続を進めていくため、専門家の派遣を申し込んだ。
派遣した専門家による支援内容とその成果
業務の偏りを解消していくために
専門家からは、現状のヒアリングを行った後、「社員の裁量を増やし、業務効率を上げていく仕組みや工夫」「正規社員と非正規社員の業務配分のバランス」などについてアドバイスを行った。さらに、業務の偏りを軽減していくためには社員間の業務のフォローが重要だということをアドバイスし、このフォロー体制構築に向けて、まずは社員間でワークショップを開催し、意識改革をすすめていくことを提案した。
専門家からのアドバイスを受けて
業務の属人化が原因で、社員間のコミュニケーションがなくなり、溝が深まってしまうという悪循環に陥ることに気付くことができた。さらに、負担が大きい社員に対する業務のフォロー体制の重要性にも改めて気付くことができ、こうした気付きが、職場の雰囲気の変化につながっているという。
今後は、提案を受けたワークショップの開催に加え、産後の社員が仕事復帰しやすい業務体制の構築や社員が休みを取得しやすい環境の整備などの、会社としてのサポートを進めていきたいと考えている。
今後は、提案を受けたワークショップの開催に加え、産後の社員が仕事復帰しやすい業務体制の構築や社員が休みを取得しやすい環境の整備などの、会社としてのサポートを進めていきたいと考えている。
支援を受けた会社の声
広告業という職種は、働く時間が不規則になりがちなため、社員の負担が大きく、色々な事情を抱えて働く時間に制限がある人などを採用することが難しいと感じていました。専門家によるアドバイスなどから気付いたことを少しずつ職場に取り入れ、今までの固定概念をなくし、様々な働き方を取り入れ、仕事を共有し合うことにより、社員の意識も変わり、お互いのことを気にかけ、フォローし合うようになったと思います。(株式会社NOTE 井上 ゆかり 氏)