「まさか、私が」
そう思う出来事は、ある日突然やってきます。
特別な不調があったわけでもなく、毎日忙しく働き、家事や育児をこなし、 体調のことは後回しにしてきた――。
そんな日常の延長線上で、 がんの診断を告げられることもあります。
大きな病気は、どこか遠い世界の話だと思っていたのに、気づけば「自分ごと」として向き合わなければならなくなる。
その戸惑いは、決してあなただけが感じているわけではありません。
今回は、子宮体がん、卵巣がんなどの女性生殖器に発生するがんや、乳がんなど、女性に多いがんと向き合う中で、治療と切り離せない「仕事との関係」に焦点を当てます。
そう思う出来事は、ある日突然やってきます。
特別な不調があったわけでもなく、毎日忙しく働き、家事や育児をこなし、 体調のことは後回しにしてきた――。
そんな日常の延長線上で、 がんの診断を告げられることもあります。
大きな病気は、どこか遠い世界の話だと思っていたのに、気づけば「自分ごと」として向き合わなければならなくなる。
その戸惑いは、決してあなただけが感じているわけではありません。
今回は、子宮体がん、卵巣がんなどの女性生殖器に発生するがんや、乳がんなど、女性に多いがんと向き合う中で、治療と切り離せない「仕事との関係」に焦点を当てます。
精密検査で一気に押し寄せる現実
がんと診断されるまでの経緯は、人それぞれです。
健康診断をきっかけに見つかるケースも多く、精密検査、告知(確定診断)、治療法の提案と、いくつかの段階を経て進みます。
健康診断をきっかけに見つかるケースも多く、精密検査、告知(確定診断)、治療法の提案と、いくつかの段階を経て進みます。
参考文献:
地方独立行政法人 堺市立病院機構 堺市立総合医療センターがんセンター、がん医療について、がんの診断と治療の流れ
地方独立行政法人 堺市立病院機構 堺市立総合医療センターがんセンター、がん医療について、がんの診断と治療の流れ
確定診断まで、3週間から、長い場合は3か月以上かかることもあり、
「まだ何も決まっていないのに、考えることだけが増えていく」
そんな感覚に戸惑う人も少なくありません。
治療のこと、仕事のこと、そして自分の身体や家族のこと。
それらが整理できないまま重なり、ココロが追いつかなくなるのはごく自然な反応です。
女性に多いがんの場合、病名や症状を言葉にしづらい面もあります。
誰に、どこまで話せばいいのか分からず、仕事のことも身体のことも、ひとりで抱え込んでしまう人も少なくありません。
「まだ何も決まっていないのに、考えることだけが増えていく」
そんな感覚に戸惑う人も少なくありません。
治療のこと、仕事のこと、そして自分の身体や家族のこと。
それらが整理できないまま重なり、ココロが追いつかなくなるのはごく自然な反応です。
女性に多いがんの場合、病名や症状を言葉にしづらい面もあります。
誰に、どこまで話せばいいのか分からず、仕事のことも身体のことも、ひとりで抱え込んでしまう人も少なくありません。
フェーズごとに変わる悩みのかたち
がんと向き合う過程では、仕事との関係も少しずつ変化します。
そしてその悩みはひとつの形にとどまらず、フェーズごとに姿を変えてあらわれます。
①不調(自覚)症状で受診・検査/健康診断で「要精密検査」通知
健康診断で突然届く「要精密検査」の通知や、不調をきっかけに受診を考え始めた段階では、「もしかして、がんかもしれない」という不安が膨らみやすくなります。
インターネットで情報を調べ続けて、考えが止まらなくなる人も少なくありません。
不安が大きい一方で、「まだ確定していないから」と受診を先延ばしにしてしまい、結果として不安な時間が長引いてしまうケースも見られます。
この時期は、ひとりで抱え込まず、誰かに「話す」ことで、気持ちが少し整理されることもあります。
家族や友人、身近な経験者や専門家(かかりつけ医や医療従事者の友人など)、保険会社の相談サービスなど「ちょっと話してみよう」という行動が気持ちをなだらかにしてくれるかもしれません。
②受診予約
受診する医療機関を探して決める過程そのものが、大きな負担になることもあります。
相談できる方に話しながら、「女性医師に診てもらえる」「職場や家からの距離」など自分の意向や事情に合った医療機関を探すことができれば、精神的な負担が少しでも軽減できます。
③精密検査
先が見えない状態そのものが大きな負担になります。
「まだ確定していないため、どこまで会社に話すべきか分からない」「治療費を払えるだろうか」と戸惑いながら、普段どおり働くことが難しくなる場合もあります。
診断を告げられる前は、不安が最も強くなりやすい時期です。
家族や友人、相談サービスなどを通して、不安な気持ちを人に話す時間が支えになる場合もあります。
④告知/確定診断(がんのステージ診断)/治療法の提案
治療法の説明を受けながら、外見の変化や副作用、生活や仕事への影響、経済面など、さまざまな不安が一度に押し寄せます。
提案された治療法を前に、自分の意向や生活への影響、不安や疑問を整理する必要に迫られることもあります。
この時期は、家族や友人など信頼できる人と情報を共有しながら、一緒に考えてもらうことが大きな支えになるでしょう。
⑤治療法の決定
治療方針を決める段階では、仕事の続け方や休職・時短勤務など、現実的な選択を考える必要が出てきます。
「職場に迷惑をかけてしまうのではないか」という罪悪感や、治療と仕事を両立できるのかという不安が強くなりやすい時期です。
信頼できる人に、受診に同席して治療法への疑問や不安を一緒に伝えてもらう、同席が難しければ受診直後に連絡するなどして情報を共有し、一人で全てを考えなければならない状況を極力減らせると、ココロの負担が軽くなります。
⑥治療開始
体調の変化や通院頻度に応じて、仕事の進め方を調整する場面が増えていきます。
治療中だけでなく、その後の復帰や働き方について考え始める人もいます。
「完治するのか」という不安を抱えながら治療を続ける方も少なくありません。
治療の進み具合や自分のカラダとココロの状況、仕事への意向を一緒に整理してくれる人や、家事や育児などを支えてくれる存在がいれば、心強さにつながります。
そしてその悩みはひとつの形にとどまらず、フェーズごとに姿を変えてあらわれます。
①不調(自覚)症状で受診・検査/健康診断で「要精密検査」通知
健康診断で突然届く「要精密検査」の通知や、不調をきっかけに受診を考え始めた段階では、「もしかして、がんかもしれない」という不安が膨らみやすくなります。
インターネットで情報を調べ続けて、考えが止まらなくなる人も少なくありません。
不安が大きい一方で、「まだ確定していないから」と受診を先延ばしにしてしまい、結果として不安な時間が長引いてしまうケースも見られます。
この時期は、ひとりで抱え込まず、誰かに「話す」ことで、気持ちが少し整理されることもあります。
家族や友人、身近な経験者や専門家(かかりつけ医や医療従事者の友人など)、保険会社の相談サービスなど「ちょっと話してみよう」という行動が気持ちをなだらかにしてくれるかもしれません。
②受診予約
受診する医療機関を探して決める過程そのものが、大きな負担になることもあります。
相談できる方に話しながら、「女性医師に診てもらえる」「職場や家からの距離」など自分の意向や事情に合った医療機関を探すことができれば、精神的な負担が少しでも軽減できます。
③精密検査
先が見えない状態そのものが大きな負担になります。
「まだ確定していないため、どこまで会社に話すべきか分からない」「治療費を払えるだろうか」と戸惑いながら、普段どおり働くことが難しくなる場合もあります。
診断を告げられる前は、不安が最も強くなりやすい時期です。
家族や友人、相談サービスなどを通して、不安な気持ちを人に話す時間が支えになる場合もあります。
④告知/確定診断(がんのステージ診断)/治療法の提案
治療法の説明を受けながら、外見の変化や副作用、生活や仕事への影響、経済面など、さまざまな不安が一度に押し寄せます。
提案された治療法を前に、自分の意向や生活への影響、不安や疑問を整理する必要に迫られることもあります。
この時期は、家族や友人など信頼できる人と情報を共有しながら、一緒に考えてもらうことが大きな支えになるでしょう。
⑤治療法の決定
治療方針を決める段階では、仕事の続け方や休職・時短勤務など、現実的な選択を考える必要が出てきます。
「職場に迷惑をかけてしまうのではないか」という罪悪感や、治療と仕事を両立できるのかという不安が強くなりやすい時期です。
信頼できる人に、受診に同席して治療法への疑問や不安を一緒に伝えてもらう、同席が難しければ受診直後に連絡するなどして情報を共有し、一人で全てを考えなければならない状況を極力減らせると、ココロの負担が軽くなります。
⑥治療開始
体調の変化や通院頻度に応じて、仕事の進め方を調整する場面が増えていきます。
治療中だけでなく、その後の復帰や働き方について考え始める人もいます。
「完治するのか」という不安を抱えながら治療を続ける方も少なくありません。
治療の進み具合や自分のカラダとココロの状況、仕事への意向を一緒に整理してくれる人や、家事や育児などを支えてくれる存在がいれば、心強さにつながります。
受診や精密検査の予約を前に、「怖くて動けない」「考えたくない」と感じることもあります。
そうした気持ちを抱くのは、とても自然なことです。
ただ、受診をしたからといって、すぐに悪い結果が出るとは限りません。
もし治療が必要な状況であっても、早めに分かることで、慌てずに次の選択を考えられる場合もあります。
また、「がんと診断されたら、仕事を辞めなければならない」と感じる人もいますが、実際にはすぐに辞める選択をする必要はありません。
治療にはお金がかかるという現実や、仕事を続けることで不安な気持ちから距離をとれる、職場でのやり取りが支えになる、といったこともあります。
一方で、体調や治療内容によっては、休むことが必要な場合もあります。
大切なのは、“続ける・休む”のどちらかを急いで決めることではなく、その時点の自分に合った選択をすることです。
そうした気持ちを抱くのは、とても自然なことです。
ただ、受診をしたからといって、すぐに悪い結果が出るとは限りません。
もし治療が必要な状況であっても、早めに分かることで、慌てずに次の選択を考えられる場合もあります。
また、「がんと診断されたら、仕事を辞めなければならない」と感じる人もいますが、実際にはすぐに辞める選択をする必要はありません。
治療にはお金がかかるという現実や、仕事を続けることで不安な気持ちから距離をとれる、職場でのやり取りが支えになる、といったこともあります。
一方で、体調や治療内容によっては、休むことが必要な場合もあります。
大切なのは、“続ける・休む”のどちらかを急いで決めることではなく、その時点の自分に合った選択をすることです。
仕事を休む判断と、周囲のサポートを得るために
不安は、ひとつ解決すれば終わるものではありません。検査、診断、治療と進むにつれて、形を変えながら次々とあらわれます。
時短勤務や業務内容の調整や異動、一時的に休むことなど、仕事に関する選択はその時々で変わってもかまいません。
どの選択を取るにしても、通院や治療の影響が出る以上、職場には何らかの形で伝える必要が出てきます。
その際、病名や治療内容をすべて詳細に説明しなくても大丈夫です。
「何の病気か」よりも、「仕事でどんな配慮が必要か」を軸に伝える、という考え方もあります。
また、職場では、上司や人事、産業医、社内外の相談窓口など、状況に応じて頼れる先が複数あります。
さらに、家族や友人など、身近な人に頼ることも大切です。
どうか、不安や迷いを、すべて一人で抱え込まないでください。
身近な人に「今、何が一番つらいか」を伝えてみてください。言葉にできる相手がいることは、気持ちを少し軽くする助けになります。
時短勤務や業務内容の調整や異動、一時的に休むことなど、仕事に関する選択はその時々で変わってもかまいません。
どの選択を取るにしても、通院や治療の影響が出る以上、職場には何らかの形で伝える必要が出てきます。
その際、病名や治療内容をすべて詳細に説明しなくても大丈夫です。
「何の病気か」よりも、「仕事でどんな配慮が必要か」を軸に伝える、という考え方もあります。
また、職場では、上司や人事、産業医、社内外の相談窓口など、状況に応じて頼れる先が複数あります。
さらに、家族や友人など、身近な人に頼ることも大切です。
どうか、不安や迷いを、すべて一人で抱え込まないでください。
身近な人に「今、何が一番つらいか」を伝えてみてください。言葉にできる相手がいることは、気持ちを少し軽くする助けになります。
診断や治療について分からないことは、その場で医師や看護師に聞いても、検査結果を聞きに行くときには誰かと一緒に行って聞いても大丈夫です。
福岡県では、がん診療連携拠点病院に設置されている「がん相談支援センター」で、治療や仕事等に関する相談を無料で行うことができます。
専門家に話してみるのも一つの選択です。
※福岡県内のがん診療連携拠点病院がん相談支援センター一覧
福岡県では、がん診療連携拠点病院に設置されている「がん相談支援センター」で、治療や仕事等に関する相談を無料で行うことができます。
専門家に話してみるのも一つの選択です。
※福岡県内のがん診療連携拠点病院がん相談支援センター一覧
病気があっても、「働く人生」は続いていく
がんは、決して特別な人だけに起こるものではありません。
そして、「もう働けなくなる」というわけでもありません。
今までがんばってきたからこそ、病気が分かったときは無理をせず、一度立ち止まってもいい。
迷いながらその都度考え直していくことは、間違いではありません。
ひとりで抱え込まず、頼れる先があることを、どうか忘れないでください。
今のあなたの選択は、無理に前向きでなくても、完璧でなくても、大丈夫。
すべては明日を少し良くするための一歩につながっています。
次回は、
働きながら、妊活・不妊治療とどう付き合うかを考えるヒント
「妊活・不妊治療」についてお話しします。
カラダとココロのメンテナンス、続けやすい形で。
毎日を少し軽くする工夫をInstagramで発信中。
@workwell_fukuoka
そして、「もう働けなくなる」というわけでもありません。
今までがんばってきたからこそ、病気が分かったときは無理をせず、一度立ち止まってもいい。
迷いながらその都度考え直していくことは、間違いではありません。
ひとりで抱え込まず、頼れる先があることを、どうか忘れないでください。
今のあなたの選択は、無理に前向きでなくても、完璧でなくても、大丈夫。
すべては明日を少し良くするための一歩につながっています。
次回は、
働きながら、妊活・不妊治療とどう付き合うかを考えるヒント
「妊活・不妊治療」についてお話しします。
カラダとココロのメンテナンス、続けやすい形で。
毎日を少し軽くする工夫をInstagramで発信中。
@workwell_fukuoka
参考文献:
01.地方独立行政法人 堺市立病院機構 堺市立総合医療センターがんセンター、がん医療について、がんの診断と治療の流れ
01.地方独立行政法人 堺市立病院機構 堺市立総合医療センターがんセンター、がん医療について、がんの診断と治療の流れ
問い合わせ先
「働く女性の健康を守る事業」事務局(一般財団法人ウェルネスサポートLab)
メール:workwell.f@wellsuppo.or.jp
電話:092-231-9762
メール:workwell.f@wellsuppo.or.jp
電話:092-231-9762
主催
福岡県人づくり・県民生活部女性活躍推進課





