抱えていた課題

 創業以来、外構や造園に携わってきましたが、住宅の着工減を受け、お客様のニーズに沿う提案型ビジネスモデルへの事業転換を図りました。そこに女性の登用推進のきっかけがありました。

取組とその成果

年齢や性別にかかわらず登用
グリーンライフ産業社内の写真です。
 グリーンライフ産業は、当初ハウスメーカーの下請けであったが、平成12年、環境に配慮した庭づくりを顧客に提案するショップ「グランド工房」を立ち上げた。各店舗で、プランナーと呼ばれる庭・外構の設計・施工管理を担当する女性社員が主婦層などの顧客ニーズを汲み取ったデザインを提案し、売上を伸ばしている。 
 社内では、資格取得の支援など、キャリアアップできる仕組みを整え、年齢や性別に関係なく社員の実力や成績により評価を行っている。時間制約のある社員には、その時間に対応した基準で評価するなど、成果に応じた人事評価を徹底したことで、優秀な人材の就業継続を後押しし、管理職に登用することも可能となった。現在、グランド工房16店舗の店長(=プランナー)のうち半分ほどを女性が占め、中には20~30歳代の若い社員もいる。
 
女性も働きやすい環境づくりで業績アップ
 現在、4人のプランナーが、育児休業から復職して活躍している。復職の際は、育休前と同じ役職で迎え入れるため、勤務地や勤務時間などを復職者の負担が最小となるよう調整するほか、必要に応じて子連れ出勤もできる。また、店舗は土曜日や日曜日も営業しているが、子育て中の社員には日曜休日制度を設けている。子育て中の社員の状況をスタッフ全員が理解しサポートし合うことで、時間の制約があっても成長しながら働き続けられる環境をつくりあげている。
新卒採用でも発想やコミュニケーション力を重視し、優秀な人材が集まっている。今後も性別に関係なく門戸を開き、さらに女性の活躍を推進しながら業績を伸ばしていきたいと考えている。
 

トップの思いを伺いました

代表取締役   中村 太郎さん
 グランド工房では、女性のプランナーが、視点や感性を活かしてお客様のニーズに沿ったアイデアを提案しています。コミュニケーション力が重要で、性別に関係なく能力を発揮できる仕事です。「成長、育成には痛みが伴う」が弊社の経営理念であり、女性の登用についても、先入観を持たずに任せ、しっかり鍛え評価することを重視しています。
 

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