抱えていた課題

運送イコール男性の仕事というイメージが強く、女性の応募がありませんでした。女性の活躍できる場をつくり人材不足を解消し、業界イメージを変えたいと考えました。

取組とその成果

女性の採用を増やす
活躍する女性ドライバー
 一般貨物運送業を営む株式会社ソル。女性ドライバーや営業職の採用・活躍による業界イメージの刷新を目指している。取組が評価され、平成29年度に北九州市の「第11回女性活躍・ワークライフバランス表彰」を受賞した。    
 取組の背景には、男性中心のイメージが強い運送業界の人材不足がある。実際は、体力的な問題を除けば、性別に関係なく取り組める業務は多い。このため、仕事の内容を整理し、「小口の配送などで性別に関係なく活躍できる」などと謳い社員を募集したところ、女性の応募、ドライバーでの採用が増えた。現在、女性ドライバーが6人在籍している。また、営業職で女性を採用し、ドライバーだけでなく、営業・事務など女性の職域拡大にも取り組んでいる。
 運送業界でも、女性が活躍すれば、さらに次の女性も応募しやすくなる。今後も女性の採用を考えており、将来管理職になるための指導・教育まで視野に入れている。
働きやすい環境づくり
営業女性スタッフ
 ソルでは、採用を増やすため、社員の安全と健康、ワーク・ライフ・バランスが重要と考え、世代や性別を問わない働きやすさを追求している。
 業務の改善に力を入れており、一つの現場に2~3人で対応する複数制とし、誰かが休んでも他の社員がフォローできる体制により、休みやすい環境をつくっている。配置転換や仕事の分担変更なども行い、社員1人に仕事が集中するなどの無理が生じないようにしている。
 また、顧客への働きかけにより、労働時間や拘束時間(運転+荷物の上げ下ろし+待ち時間)の削減に取り組んでいる。新規の営業は拘束時間を考えて社長自らが行っているほか、既存の取引先にも理解を求めるようにしている。これにより、社員の残業を減らすことに成功している。

トップの思いを伺いました

 「女性には無理」と思われがちな運送業界ですが、性別に関係なくできる業務が多く、今後も女性の採用に力を入れます。また、男女とも働きやすい環境を整備して社員を育成し、将来的には女性の管理職も視野に入れています。今後、会社が進化を目指す過程で、女性にも貴重な人材として活躍してもらいたいと考えています。

一覧へ戻る